2002 04 08

ここ数日

金曜日

夜11時少し前の大江戸線。 隣に座った男が臭い。 ホームレスらしい。 たまらなく臭い。 あまりの臭いに、鼻で息をしないようにしようと思ったが、口から吸ってもやはり臭い。 うっかり吸い込むと、気管から気管支、そして肺胞の隅々までが臭くなりそうだ。 呼吸器系だけじゃない。 なんだか臭いが目に染み込む気がする。 服にも、肌にも、このたまらない臭いが染み込んでくる気がする。 ほんの数分で耐えられなくなって、席を立った。

土曜日

仕事。 まずは川崎に行って、それから浜松町へ。 2時過ぎには切り上げて、家に帰ってきたら、久し振りにウイルス付きのメールが来ていた。 ウイルスってのは、気にする人はきちんと対策するのだが、気にしない人はウイルスの存在すら知らなかったりするのだな。 OS やウイルス対策ソフトを作っている企業が最も悩むのは、この無関心な人たちにどうやって自分達の声を届けるか、ということだ。 ま、どう頑張ったところで、彼らに何らかのアクションを起こさせるのは無理なんだけど。

ところで、ソフトウェアってのは、常に増殖を企んでいる。 で、その増殖にほとんど人手を借りず、自力でどんどん広がっていくのがコンピューターウイルス。 ウイルスは、その存在自体が多くの人の意に反しているので、広がる端から駆除されてしまう。 寿命はあまり長くない。 これに対して、人に何らかの利益を提供することで、人の手によって増殖を謀ろうとするのが、一般のアプリケーションソフトウェア。 甘い果実を提供することで種を遠くに運んでもらおうとする、いわばコンピューター植物。 ICQ とか IP Message とか、かなり強力な繁殖力だ。 だからどうしたと言われても、何も無いんだけど。

日曜日

天気がいいので、久し振りに高尾山に行ってみた。 何となく体が重かったので、登らずに麓をうろうろする。 ついでに高尾自然博物館(?)にも入る。 「ボタンを押すとムササビが滑空します」 のボタンを押す。 これ以上無いぐらいに脱力する。 脱力して、外のベンチで仰向けに寝て、そのまま眠ってしまったらしい。 はっと気がついたときは5時前だった。

どうも風邪を引いたようで、今日は午後半休。