2002 04 20

メディア規制

テレビをつけると、メディア規制3法案に反対するキャスター達の記者会見。 筑紫君がこんなことを言っていた。

政治家と、我々メディアと、どちらが信じられますか?

メディア規制3法案(青少年有害環境対策基本法案・個人情報保護法案・人権擁護法案)と、それに反対するテレビや新聞雑誌等のメディアの側と、どちらも 「国民のため」 をその理由として謳っているが、実際のところは権力闘争なのだな。 どっちが信じられるかと言われても、どっちもどっちとしか思えないね。

青少年有害環境対策基本法案で面白いのは、ネット上に、この法案に反対する意見をたくさん見ること。 自分自身を表現する側に分類する人が、それだけ多くなったということか。 表現する側に限らず、 「世の中は雑菌だらけなのに、子供を無菌室で育ててしまっていいのか」 なんて言ってる人がけっこうたくさんいて、なかなか笑わせてくれる。 その 「雑菌」 が、いったいどうしてそこにあるのか、考えたことはないのだろうか。 無菌室ってどこ?

あと、この法案が、 「考える力重視」 の教育改革と同じタイミングででてくるところがいいね。 なんだかんだ言っても日に6時間近く接することになる 「考える力重視」 の教育は、雑菌に負けてしまいますか。 いったい何を考えさせるんだか。

メディアに対する信用がどうとかとはあんまり関係無いんだけど、ニュース中の定型句が気になることがある。 例えば事故のニュースで、 「警察では、スピードの出し過ぎでハンドル操作を誤ったと見て、詳しく調べています」 なんてときの、最後の 「詳しく調べています」 ってやつ。 これ、 「詳しく調べています」 という警察側の言葉を信じて、或いは 「当然、詳しく調べているであろう」 という思い込みで、本当に詳しく調べているのかどうかを確認することなしに言っているのではないか? と。 ま、言い出せば切りが無いことなんだけど。 でも、たまには、 「警察では詳しく調べていると言っていますが、現場にいた警官は、とても詳しく調べているようには見えませんでした。 なお、これは現場を見てきた記者○○の意見です。 またそれを放送するのは、番組ディレクター○○の意見です。 アナウンサーである私が警察に対してどう思っているのかとは関係ありません」 なんて言ってくれないかな。

気持ちは判る

これまでに散々壊されてきたんだろうな。