2002 05 01

信用できない

こればっかりって気もするが、個人情報保護法案。

これを、 「国民のためと言っているが、実際は政治家や官僚の保身のため」 であるとして反対する人がいる。 確かにそういった一面もあるとは思うが、だったら、 「国会議員を肇とする各種公務員の、在職中の疑惑に対しては、同法の適用を除外する」 といった但し書きをつければいいだけのことではないか。 ついでに天下りした元官僚もいれてもいいけど、いずれにしても、彼らの論旨からすると、要求すべきはこれだろう。 なのに、その1点を挙げて全ての規制を無しにしようとする。 その姿勢がどうも胡散臭い。

それと、俺は、自主規制ってのを全然信用しないのだな。 昨日だったか、テレビを点けたら、ちょうどこの法案についての議論をしていた。 その中で、法案に反対する立場の人が、 「確かに今のメディアには酷いところもたくさんあって、それは改めるべきだと思うけど、そういうのはやはり自主規制で…」 などと言っていた。 こういった発言を聞くたびに思うのだが、 今の酷いところは、なんで今まで自主的に規制されなかったのか? それが即ち、自主規制なんかあてにならないことの証明だろう。 少年犯罪で、一出版社が自分達の判断を法律に優先した例もあるし。

しかしまあ、物事の解釈ってのは、所詮自分を基準にするしかない訳で、 「自主規制なんか当てにならない」 って言うのは、つまり、 「私は、自分を律することが難しい人間です」 と告白しているようなものなのだな。 で、これがまたその通りだから困ったもんだ。 しっかりしろ、俺。