2002 05 10

どっちを向いているのか

いつものように浜松町。 そろそろ自社に戻ろうかと思ったら、突然、火災報知気が鳴り始めた。 当然と言えば当然だが、無視するにはあまりにうるさい大音量。 同じ会社から来ている人たちに、 「凄いですね、この音。 とりあえず焼け死んでください。 俺は避難しますから。 はっはっは」 と言い残して、ビルを出た。 振り返れば、どこにも火の気は無し。 なぁんだ、誤動作か。

中国のどこかで、日本領事館に駆け込んだ亡命希望らしい北朝鮮人を、中国人警官が敷地内に踏み込んで連行していった事件。 門の所で警官が女性を引っ張っているのをただ見ている領事館職員の映像が何度も流れて、 「いったい何をしているんでしょうか」 などと、その対応の拙さを、ニュースを読んだりコメントを付けたりする人が責めていた。 確かに外務省職員の対応は拙いと思う。 拙いと思うが、 「その場に毅然と飛び込んで、体を張って阻止しろ」 とは、俺は言えないよ。 責められるべきは、事後の、保身に走った嘘ばかりのコメントだろう。 いや、そもそも問題なのは、中国(の警官)の行動だろうに。

それはそれとして、ニュースを見るたびに気になるのは 武装警官 という表現だ。 中国の事情はよく知らないのだが、わざわざ 「武装」 なんて付けるのは、中国では武装していない警官が普通だからなのか? 俺は、警官ってのは武装しているものだと思っていたのだが。 武装していないのは、イギリスだっけ? 変な帽子の。 とりあえず、日本ではほとんどの警官が武装警官だよな。 ひょっとして、 「こんなに酷いことをされたのに、何もしない」 という方向性で強調するための表現なのか? それだって、どうしてそんな酷いことをした中国(の警官)に矛先が向かないのか、そっちの方が疑問だが。 どうなんだ。

ま、亡命し損ねた北朝鮮の人のことなんか、どうでもいいや。 俺にとっての問題は、今、頭が痛いことだ。 風邪か?