2002 05 16

逆蛍

炊飯器のスイッチを入れた。 炊き上がるのに30分ぐらいかかるはずが、10分もしないでスイッチが切れた。 何でこんなに速いんだ? と、蓋を開けて気がついた。 水を入れ忘れていたのだった。

ピキパキと怪しい音を立てる熱々の米に、とりあえず水を加えてみる。 シュワシュワいう。 さらに氷を一つ入れて、もう一度スイッチオン。 炊き上がった飯は、泣きたくなるほど不味かった。

そんな昨日の不幸を思い出していた、今日の帰りの電車の中。 新宿を出てすぐに、こんな車内放送が。

当電車10両編成ですが、後ろ4両がただいま接触不良のため停電しております。 お客様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、列車走行には支障ないため、このまま運行いたします。

先頭車両にいた俺には、停電は何の影響も無いのだが、真っ暗な車内ってのはちょっといいかも。 ちょっとだけど。 そうそう、先頭車両にいると、運転手と列車管制室(?)とのやり取りが聞こえてくるのだが、これがまたなかなかよい。 「接触不良で、電気も空調も駄目らしいんですよ」 と言う運転手に答えて曰く、

「でも電車はちゃんと走るんだろ? だったら走れよ!」

ということで(?)高幡不動で車輌交換するまで、そのまま電車は走ったのだった。

今日も雨。 昨日の不味い飯の残りを、お茶漬けにして掻き込む。 やっぱり不味い。