日本精神神経学会では、これまで 「精神分裂病」 と言ってきたものを、今後は 「総合失調症」 と呼ぶことにしたのだそうだ。 この病気に対してのイメージ（偏見？）を変えるのが狙いだろうか。 どう変えたところで一時凌ぎでしかないのだが、一時凌ぎも適当な間隔で繰り返せば、ずーっと凌いでいることになるし、全く無駄でもないか。 それが狙いであれば、総合失調症なんてぼやけた名前もいいかもしれない。 今後、この病気は、 「総合失調症、いわゆる精神分裂病」 という扱いになるのかな。 あ、いや、どっちにしたって病名はでてこないか。 この病気に分類される人が何か事件を起こした場合、犯人は基本的に匿名で、 「精神科への通院歴がありました」 で終わりだろうし。 って言うか、事件がある毎に、 「精神科への通院歴がありました」 と添えることも、偏見を助長する要因なんだよな。
先日、行方不明で公開捜査となっていた愛知県の女子大生が、富士の樹海で発見された。 発見される前は実名だった報道が、発見されて数日すると、匿名の 「女子大生」 になった。 自殺の可能性が高いことと、精神科への通院歴があったことから、匿名に切り替えたらしいのではないかと想像するのだが、それはあくまでも想像であって、俺の知る限り、匿名に切り替えた理由を述べたニュースは無い。 精神病っぽい犯人の扱いを匿名から実名に切り替えるときは、 「社会的な影響が大きいと判断し」 とか 「責任能力があると判断し」 なんて、自分達の勝手な判断をわざわざ言うのに、一度実名で報道したものを匿名にするときは、何の説明も無しか。 ま、どう説明したところで、今更匿名に変える馬鹿っぽさはどうしようもないんだけど、馬鹿っぽいからこそ、その説明が聞きたくもあるのだな。