2002 09 23

だんらん

連休中は、久し振りに家族4人で過ごした。 たまにはいいもんだ。 たまにでいいけど。 父の酒量が増えているのが気になるが、今更減るもんでもないんだよな。 その父と、テレビゲームをやった。 Play Station で Street Fighter ZERO を。

「これがパンチで、こっちがキックか。 ちょっと待てよ、練習するけぇの」

「あっ! なんか飛んできた。 波動拳? そりゃどうやって出すんか」

「おっ! 光った! なんかええ感じで行ったで。 わしゃ今どうやったんじゃろうか」

「さっき博之の体が動いとるのを見て笑うとったけど、こりゃ体が動くのぉ」

「くそ! また負けた。 今度は女の子でやってみようか。 この子は強いんか?」

「おおっ! 勝った! お母さん、博之に勝ったで! わはははは…」

父はこれが随分と気に入ったようだ。 さっき妹からきたメールでは、俺が帰った後もゲームをやっているらしい。

父か母かが、広島の家から、俺が小学校の図工の時間(?)に作ったタペストリーを発掘してきていた。 母が、 「あんた、先生からしたら、嫌な子供だったんだろうねぇ」 と、しみじみと言いながら持ってきたそれには、作品の解説と自己評価を書いた紙がついていた。

超合金クワガタが、プロペラトンボを食べているところ。
良い所は全部。
悪い所は全く無い。

良い所を書く欄は、何度も書いたり消したりした跡があり、その上に 「良い所は全部」 と書いてあった。 いろいろ考えたが、結局どこも甲乙付け難く良いという結論になったのだろう。 悪い所の欄には、 「全く無い」 と、全くためらった様子も無く書いてあった。 何なんだ、この溢れかえる自信は。

それにしても、 「超合金クワガタ」 ってのが、時代を語っているな。 当時の俺には、 「超合金」 が最高にかっこいいアイテムだったのだろう。 いや、今聞いても、ちょっと良い響きだけど。