2002 11 02

アトム

子供の頃、ロボットが好きだった。 ロボット大図鑑なんて本でロボット中の機械を見て、いつか自分も科学者になってこんな物を作ろうと思いながら、ノートに絵を書いたりしてた。

鉄腕アトムの中身がロボット大辞典に載っていたかどうかは記憶にないが、もし載っていたとすれば、あの頭にある2本の突起には、機械がつまってるように描かれていたはずだ。 あれは、何かのセンサーかアンテナだろう。 「どんな角度からでも同じに見えるのはおかしいだろう。 どんな配置になってるんだ」 という疑問を抱いている人が多いようだが、そんな人たちは、絵を描く都合で黒く塗りつぶしているのを、良く言えば素直に、髪の毛(寝癖?)だと思い込んでいるからだな。 擬人化されてはいても明らかにロボットなのだから、その疑問から、 「あの突起は可動式のセンサーだろう」 ぐらいの結論に至りそうなものだが、そこは素直な人だから、擬人化されていれば素直にそれを受け入れて、人間という枠組みを適用してものを考えてしまうのだろう。 そんな素直な人たちの誤解を解くために、ちょっとだけ精密に描いてみたのがこれ。 ちょっとリアルな鉄腕アトム。

明日のジョーの矢吹丈や、巨人の星の花形満。 彼らの髪型から、頭の形を、これを応用して想像せよ。