2002 12 20

暴れん棒将軍

首筋の後ろ右側が、なんだかピクピクしている。 右手の指先もかすかに痺れていて、 「このまま半身不随になるんじゃないだろうか?」 という恐怖を、感じたり感じなかったりの嫌な一日。 昨日呑み過ぎてそのまま寝てしまったのだが、そのときに寝違えたのだろう。

「なんかさぁ、朝からずっと、右の首筋から腕にかけて痺れてるんだよ」

「やばい感じですね」

「うん。 このまま半身不随になったらどうしよう。 もう酒やめる」

「ははは」

「ところで半身不随だけどさ。 これって半身が自分の意思に従わないってことだよな?」

「そうですね。 動かしたくても動かないとか」

「今ちょっと思ったんだけど、逆の不随もあるよな」

「逆?」

「そう。 意思とは関係なく元気になる方向で」

「元気になる… どーゆーことですか?」

「下半身不随で勃ちっぱなしとかさ」

「うわ、それはそれで嫌かも」

「ジーンズなんてもうきつくて穿けなくて、いつもジャージ」

「でもジャージだと、勃ってるのがばればれですよ」

「そう。 満員電車なんて絶対乗れないんだよ。 恐ろしい」

「本当に恐ろしいですね」

「だろ?」

本当にそうなったらどうしよう…