2003 01 16

無駄に元気

テレビをつけたらいきなり揉め事の映像。 豊郷小学校かと思ったら、旧正田邸だった。 皇后の生家取り壊し反対運動。 澄ましていればそれなりに品良く見えるであろう年寄りどもが、 「帰れ!」 コールに君が代の合唱。 ずいぶん元気だな。

旧正田邸を保存しろと言っている人たちには、大雑把に言って2種類いるようだ。

  1. 建物そのものに価値があるとする人たち。
  2. 皇后の生家であるということに価値があるという人たち。

建築物としての価値がどんなものか、あの家を見たこともない俺は知らない。 知らないが、純粋に建築物としての価値があるかどうかについては、言う程でもないと思う。 建築物の価値を謳う人は、あらゆる価値の頂点に建築物の価値をもってきたりするし。 そんな人にとっては大事なものなんだろうという程度。 実際は、建物の価値よりも、 「皇后の生家ということを理由にしたくない」 とか、 「皇后の生家ということで保存を要求している人たちとは違うんだと言いたい」 なんてことなんじゃないのかね。 意地悪な見方だけど。

で、皇后の生家だからということを理由にする人だが、これはちょっと恐ろしい。 皇后自身が 「保存したいとは思わない」 と言っているのを、 「あれは宮内庁に言わされているに違いない」 なんて言ってるんだとか。 自分たちの意に添わない発言はその人の本意ではないとし、本当はこうに違いないと都合のいい解釈を押し付けて、無駄な行動力を発揮する。 それってストーカーの精神構造だろ。 そんなのが集まって泣きながら君が代を歌っているのを、やっている人たちはグロテスクだと思わないんだろうか。 思わないからやっているのか。

ま、どっちでもいいんだけど、そんなに価値あるものだと思うなら、募金でも集めて買い取って自分らで管理すればいいのに。 宮内庁、 「どこかよそに移転して保存するか、取り壊すか」 なんて言わないかな。