2003 02 06

タイ:車窓から

朝、通勤の車から外を眺めていて、リスを見つけた。 電線の上を走っていた。

電線と言えば、タイの電柱は丸くない。 四角柱で、適当な間隔に穴があけてある。 この穴にいろんなものを固定するようになっていて、適度な高さから張り出した支柱に、市街地ではそりゃもう半端じゃない数の電線がかけてある。

昼はカツ丼を注文してみた。 ここにある日本食メニューは、前の社長自らが手取り足取り教えたものなんだそうだ。 教わったのが一人だけで、その人しか作れなので、頼んでから出てくるまでかなり待たされる。 で、散々待たされて出てきたカツ丼だが、丼と言いながら皿に乗っているのは愛嬌として、カツそのものはいい線行っている。 タイ米はやっぱり駄目だけど。 カツだけって、頼めないのかな。

夜は大上海という中華料理屋。 北京ダックが美味かった。 上海で食べた北京ダックは具が細切りだったけど、この店のものは太く切ってあって、これはこれで美味い。 あと、麻婆豆腐もよかった。

ホテルへの帰り道。 マンボというオカマショーの店の前に来たとき、ちょうどショーが終わってお客さんを送り出すところだった。 「ちょっと見てみましょうか」 と、出てくる人波に逆らって店の入口まで進むと、観光客らしい人たちと記念写真を撮っているオカマさんが。 タイのオカマ、特にショーに出るオカマは綺麗と聞いていたが、まあ、確かに綺麗ではある。 デパートでよく見かけるオカマさんたちはたいていゴツイのだが、というかゴツイのでオカマだと気付くのだが、彼女ら(?)とは別次元の綺麗さ。 顔は、濃い化粧を遠目に見ている状態だから置いておくとしても、体の線は、とても元男だったとは思えない。 ところで、デパートで見かけるオカマさんたちはたいてい一人でいるのだが、男連れのときは、その相手は必ずと言っていいほど白人だな。 白人から見ると、東洋人は華奢だからだろうか。 いや、東洋人は東洋人で、もっと線の細いオカマと一緒にいるのだが、線の細さのせいで俺が気付かないだけなのかも知れないな。 どっちだろう。 って、どっちでもいいか。 ちなみに、タイでもっとも有名なオカマは日本人なんだそうだ。

観光客向けの三輪タクシーに乗ってみたのだが、あれは渋滞の中で乗るものじゃない。

新しいホテルのある通りは、どうやら呑み屋街らしい。 作業所から戻ってくる頃には、タバコを吸いに出てきたお姉さん方が、店の前に置いた椅子に腰掛けている。 客引きも兼ねているのだろう。 皆一様に愛想がいい。 目が合うと手を振ったりとか。 もうすぐホテルだというのに渋滞でなかなか進まない車から、見るともなしにお姉さんたちを見ていたら、キャミソールの胸の谷間からライターを取り出してタバコに火をつける人がいて、もう視線釘付け。 ちょっとトキメキ。 タイもいいかも。

店先に限らず、道端に座り込んでいる人はそこら中にいる。 家の中が暑いからだろうか。