2003 09 07

久しぶり

久しぶりの人と会った。 久しぶりなのだが、髪型以外は、前とあまり変わった印象は無い。 本人的には、 「最近すっかり太って、もう二重顎に三段腹」 なんだそうだが、実際に二重顎で三段腹の人からすれば、嫌味にしか聞こえないだろう。 相変わらず話が面白い。 六本木ヒルズ(だっけ?)をぶらぶらして、映画を見た。 俺は呪怨2を推すのだが、怖いのが苦手な彼女の希望は英雄。 ということで英雄。 チケットを買う段になって、英雄は見難い端っこの席しか空いてなく、呪怨なら真ん中のいい席で見れることが判り、もう一度推して見るも、 「ものすごく怖いらしいです」 という店員の一言でやっぱり英雄に。

英雄

そんな訳で、正直あまり期待していなかったのだが、これが結構面白かった。 飛んで行く矢の視線。 水墨画を思わせる無彩色の背景に浮かぶ原色の対比。 はっとするような映像が盛りだくさん。 中国アクションにはお約束の露骨なワイヤー・アクションは余計だが、ジェット・リーを肇とする本物の武術家のアクションは、もう言うまでも無く素晴らしい。 見ていて力が入る。 こんなとき、映画館が暗いのはありがたい。 そういうのを見て力が入っているところを見られるのは、ちょっと恥ずかしいからね。 見終わって、結局誰が英雄だったのかが今ひとつぼやけていたのだが、今思うに、大のために小を捨てた男たち全員を指しているのかもしれない。 いや、でもそれなら、英語のサブタイトル 「HERO」 が複数形になってるはずか。 やっぱりよく判らん。

新宿駅で電車を待っていたら、俺の前に並んだカップルが、広島カープのメガホンを持っていた。 野球を見た帰りらしい。 俺はべつに熱心なカープファンという訳ではないんだけど、何だかちょっと嬉しくなった。 駅の雑踏の中で故郷の訛を聞くのも、こんな気持ちだったのかな。