2003 09 15

つれしょん

仕事が佳境を迎えて以来、殆どの土曜日が休日出勤だった。 今月に入ってようやく落ち着いて、土曜日に休むことがどれだけ大きかったのかを実感している。 昔の人は、休みが日曜日だけでよく体がもったものだなぁ…と遠い目をしながら、今更のように父親に感謝してみたり。

最近、と言うのはお台場に行き始めてからのことだが、トイレがね。 出張先のトイレは、光学式センサーで、小便器の前に立ったときと離れたときの2回水が流れるようになっている。 で、俺が小便していると、隣、あるいは隣の隣の小便器で、いきなり水が流れることがある。 その小便器の前には誰もいないのに。 さっきまで誰かがそこにいたわけでもないのに。 これ、昼間にそんなことは起きないんだよね。 いつも、夜遅い時間、10時を過ぎて人があまりいなくなったぐらいから。 夜間は人があまりいないことを前提に電力を落とす、その故のセンサーの誤動作かとも思うが、ほかの人に訊いてみても、そんなことは無いと言う。

そんなお台場のある日、やっぱり終電近くなった国際展示場駅でのこと。 駅のトイレで小便していたら、斜め後ろの個室で水を流す音がした。 「あれ? 誰もいなかったはずだよな?」 と振り返ってみれば、トイレに入ったときと同じ、開いたままのドア。 俺の他には誰もいない。 うーん…

ひょっとすると、誰かがついて来ているのかもしれない。 仕事場のトイレから、トイレを辿って。 都市伝説のだんだん近づいてくる電話のように、水を流すことでアピールしながら。

今、国際展示場のトイレ…ざー…

今、大崎のトイレ…ざー…

今、新宿のトイレ…ざー…

今、南平のトイレ…ざー…

今、お前の家のトイレ…ざー…

いや、或いは おかえり か。