2003 09 30

夜勤明け

仕事で上海に行ったとき 、ホテルに泊まったその日に、たどたどしいながらも日本語で、買春を斡旋する電話がかかってきた。 「もしもし、マッサージ、OK? セックス、OK?」 と。 泊ったその日に、日本語でかけてくる。 それは、出張先の会社が接待のつもりでやったことだったのか、ホテルと斡旋業者が繋がっているのか、いずれにしても何処からかの情報提供があったからだろう。 その妙な手際の良さが、こういった斡旋が日常的に行われていることを思わせる。 さらに言えば、中国のような政治体制において、こういったことを当局が把握していないはずは無い。 その方が何かと都合がいいから、見て見ぬ振りをしているだけなのだろうと思う。

中国は広東省のどこだったかで、日本人団体客300人弱が集団買春をした。 と、中国政府側が発表していることについて。 団体客とは、建設関係の会社の慰安旅行らしい。 300人弱の団体なのだから、相手をする女性の数も200人ぐらいはいたのだろう。 名目上はたぶんコンパニオンか何かである売春婦を、団体さんの何人かは、実際に買ったのだろう。 これについては非難されてもしょうがない。 しかし、注目すべきは、それだけの売春婦を簡単に集められることだ。 その街は、暗黙に公然の買春街だったのではないか。 かつて、何度も同じようなことがあったのだが、これまでは見逃されてきたのではないか。 俺にはそう思える。

では何故、今回は見逃してもらえなかったか。 それは、日本に増える不良中国人問題の相対化を狙ってのことだと思う。 この件は、どこかの一家を惨殺して逃げ帰った中国人の逮捕を発表した席で、同時に発表されたとのこと。 面子を重んじる国柄らしい(本当か?)中国。 密入国や不法滞在の増加に伴う犯罪増加で中国人のイメージがかなり悪くなっているところで、その上更に、中国人が日本で犯罪を犯したことだけを発表することはできないのだろう。 子供っぽく言うなら、 「中国人は酷いなんて言ってるけど、日本人だってろくなもんじゃないじゃないか」 なんて感じか。

両事件を中国のマスコミがどう報じているのか、日本のマスコミにはそっちも検証してもらいたいものだ。 やらないだろうけど。

今日で夜勤は終わり。