2003 10 18

江戸東京博物館

江戸東京博物館

江戸東京博物館。

およそ4階分の高さを無駄に費やすこのデザインは、たぶん建設費もかなり無駄にしたことだろう。 博物館なら、単位費用辺りの容積を増やす方向で考えた方がいいと思うのだが。

火消し

江戸の風俗を写す浮世絵は、火消しの行進。

実物の纏が置いてあったのを持ち上げてみたのだが、これがかなり重い。 担ぎ上げるのがやっと。 俺の他にもいろんな人が持ち上げようとしていたが、みんな持ち上げてよろめいて終わり。 昔の人の強さに感心する一方で、消火活動とは関係無い、むしろ邪魔にしかならない纏という存在に疑問も感じる。 いらないだろ、これ。

水吐龍

これも火消しの道具で、手動ポンプの放水装置らしい。 あまり水の出はよくないように見えるが、実際はどうだったんだろう。 タンクと思われる部分に 「水吐龍」 と墨書してあった。 やっぱり龍か。

セクシーショット

崩れた着物から覗く胸に、ついつい注目してしまうのが男。 これ、子供もたくさん見るところに普通に展示してあったから、春画ってわけでもないんだろう。 今で言うなら、雑誌のグラビア程度か。

象?

象だよね?

からくり人形。 扇形にセットしてある矢を一本づつ抜き取って弓に番え、そのままきりきりと引いて射放つ。 放たれた矢は、50cmぐらい先にある小さな的にあたって、的にぶら下げてある鈴を鳴らす。 百発百中。 ぜんまいと歯車で構成されているとはとても思えない、恐れ入った精巧さ。 どうやってるのかな? と考えながら、次々と矢を射るのを見ているうちに、人形が 「どうだ? お前に作れるか?」 と挑発しているように感じられて、名も知らぬ昔の人に妙な対抗意識を燃やしてしまう。 けど、こういった動きをどうやって実現するか、いろいろ考えるのは楽しいんだよね。 試行錯誤しながら作っていくのも。