2004 01 07

四六時中

仕事帰りに通る公園では、早くも梅が一分咲き。 見上げれば、枝の間に満月。 こーゆー景色には、たぶん冷たい空気の方が合うんだろう。 冷気、月光、梅の花。 並べるとちょうど七五調で、なんだか収まりがいい。

去年、と言うと遠い過去のようだが、つい先日のこと。

「まあ、四六時中仕事ばっかりってのも、ねえ」

「そうですよね」

「ところで、何で四六時中っていうか知ってる?」

「いや、知らないです」

「四六だろ?」

「はい」

「掛けてみなよ。 四六?」

「四六…二十四…あっ」

「判った? 二十四時間中、つまり一日中だね」

「あぁ、今初めて知りました。 そうだったんですか」

「知らん」

「は?」

「いや、何となくそうかなって、今思いついたんだよ」

「はぁ…」

と、仕事に飽きた気晴らしに、緩んだ脳から出るに任せて喋っていた。 ふとそんなことを思い出して、思い出したらちょっと気になって、 「四六時中」 を小学館国語大辞典で調べてみた。

しろくじちゅう【四六時中】

(昔の 「二六時中」 を、今日の二四時間制に直した言い方)二四時間中。 一日中。 転じて、いつも。 しじゅう。

単なる思い付きが正解でちょっと嬉しかったのだが、更にふと思い出したことには、5年ぐらい前にも同じことを言ってたのだな。 違う人に。 進歩が無いなぁ…