2004 01 11

無知は直ちに馬鹿ではないが…

日曜の昼のぬるいテレビ番組。 いわゆるタレントが横一列に並んで、小学生レベルの問題に答えていた。 日本の首都は? とか、 「○の手も借りたい」 の○に入る動物は何か? とか、とても問題とは言えない問題ばかりなのだが、意外に全員正解に至らない。 最も駄目なのがあびる優という高校生で、ほぼ全問不正解。 次が和田あき子。 その他の解答者はお笑い関係だったかな。 ほぼ全問正解だった。

和田あき子は 「これって公開馬鹿テストだ」 と言っていた。 自分が馬鹿だってことを少しは自覚しているんだろう。 あびる優はどうだろうか。 たぶん、普段は自分のことを馬鹿だなんて思うことは無く、他と比べて無知なことをはっきりさせられるのは嫌だが、しかしそこで問われる一般常識に対しては 「こんなこと知らなくても、何も困らない」 ぐらいにしか思っていないんだろう。 どっちにしても馬鹿だよなぁ…

そんなことを思いながらぼんやり見ていたのだが、よくよく考えてみると、一般常識その他の知識に対する姿勢ってのは、誰でも同じなんだよな。 自分よりも知らない人は馬鹿にするが、自分よりも知っている人には 「そんなの必要ない」 で終わり。 少なくとも、俺が知っている範囲の人は、だいたいこんな感じだった。 もちろん俺もそう。 いや、そもそもあびる優に対してそんな風に思うことが、人を計るのに自分を基準にするってことか。 もっとも、あびる優はどう見たところで馬鹿だとは思うが。

お杉とピー子のどっちか、たぶんお杉だと思うが、映画のCMで喋っていた。 何の映画だったかは忘れたが、とにかく感動させることを狙った映画なんだろう。 「涙がトドメナク流れます」 だそうだ。 それを言うなら 「トメドナク」 だろう。

で、気になるのは、 「トドメナク」 がどうしてそのまま流れてしまったのかってことだ。 生放送ならともかく、何人もプロが集まって仕事をしてるんだろう。 誰も気付かなかったのか。 気付いても言えなかったのか。 言えなかったとして、それは機嫌を損ねることを恐れてか、自分が間違っているのかもしれないと思って弱気になってしまったのか。 とにかく、このたった一言で、お杉に対する評価が下がってしまった。 ま、もともと大して高く評価している訳ではないのだが。

ちなみに、俺の中でいい仕事をしていると評価が高いCMはゼクシィだ。 結婚行進曲のアカペラをバックに、加藤ローサがいーってやって目を逸らすやつ。 あれはいいね。 今やぱぱぱぱーんが聴こえた瞬間にテレビに注目。 まるでパブロフの犬。 油断してると、見ているこっちもいーってやっちゃいそうだよ。

日溜り

いかにも 「太陽で膨らみました」 という風情の、何かの実。