2004 04 03

模範解答

クラシックの一節に歌詞をつけた Jupiter で、じわじわと人気上昇中らしい平原綾香。 通勤途中のコンビニではヘビーローテーションで、もう何度聴いたか判らない。 この歌、いい歌なんだろうとは思うのだが、途中のキー(っていうの?)の変化がどうにも気になるんだよな。 何だか出だしを間違ってしまったカラオケみたいで。 彼女は歌が上手いのか?

その平原綾香が、僕らの音楽という新番組に出ていた。 見るともなく見ていたのだが、彼女が Jupiter を作ったきっかけを語っているところでちょっとひっかかった。

以前、普通よりも10倍早く年を取る子供を扱った番組を見た。 その子が、 「生まれ変わってもまた自分がいい」 と言っていたのを聞いて感動した。 そのときの気持ちを、歌に込めている。

細かい部分は覚えていないが、およそこんなことを言っていた。 彼女が見たのは、プロジェリアという病気の子供だろう。 アシュリーとジョンだったかな。 俺もちょっと見た。

答えがあるのは、もちろん質問があったから。 「生まれ変わってもまた自分がいい」 と言うのは、誰かが、 「今度生まれ変わったら」 或いは 「生まれ変われるとしたら」 なんて質問をしたのだろう。 その質問は、あの子達にとって随分と残酷な質問ではないかと思う。

ま、実際に質問したのかどうかは知らないのだが、仮にそう訊かれたとして、 「生まれ変わってもまた自分がいい」 以外のことを言えるのだろうか。 子供ってのは、周りの気持ちにけっこう敏感だったりするからね。 子供に描いたであろう夢の多くを諦めながら、それでも笑顔で接してくれる親の前で、そういった演出をしたいカメラの前で、他に答えは無いんじゃないかと思う。 それに感動されてもなぁ…

と、まあ、そんなところにひっかかっていたのだが、考えてみると、同じことは平原さんにも当て嵌まるんだよな。 あの歌を歌っている彼女が、 「わざとらしい演出しやがって」 なんて言えるはずもないし。 いや、もちろん、病気の子供も平原さんも、素直に思ったことを言っただけって可能性もあるんだけどね。

ちなみに Jupiter は木星。 快楽の惑星。

+

小さい白い花

その昔、清少納言は 「小さきものはみな美し」 と言ったが、実際その通りだと思わせる、小さい白い花。

仏の座

仏が座っている台座に似ているから 「仏の座」 だろうか。 仏像はたいてい蓮の花に座っていると思うのだが。

ところで、春の七草にある 「ホトケノザ」 は、この花ではなくて、 「コオニタビラコ」 という別の花だそうだ。 見てみると、花も葉も全然違う。 何故そんなことになってしまったのか、謎は深まるばかりである。

桜

山に咲く桜は、花が高い位置にあって、しかも葉と一緒に開き始めるので、遠目には色付いているのに気付いても、その下を通るときは頭上の花に気付かなかったりする。 花開いて少し経つと、花弁が落ちてくるので気付くけど。

で、これがその地に堕ちた花弁。 よく見るとちょっと気持ち悪い。

鶯蔓

鶯蔓(ウグイスカズラ)という名前だそうだ。 鶯と付く場合は、たいていの場合色を言うのだが、この鶯蔓には鶯色は見当たらないんだよな。 強いて言えば、葉の色か。 この色で鶯とつけた日には、世の中鶯だらけになってしまうような気もするが。

団栗

団栗が芽を出しているところを初めて見た。 いや、正確には 「初めて気が付いた」 か。 こんなになるんだね。

種?

ときどき、こんな芋虫みたいなのが落ちているのだが、マツボックリみたいな種の集合体だと思ってればいいのかな。 種はいいとして、俺の手って、線が少ないんだよな。 手相的にはどうなんだろう。

山吹

「本日は御奉行様に土産を持って参りました」

「ほう、土産とな?」

「はい。越後屋自慢の饅頭でございます」

「饅頭か。と言うと、餡が入っておるのだな?」

「もちろんでございます。 山吹色の」

「おお、そうか。 山吹色か。 ふっふっふ…」

「大好物でございましょう? ふっふっふ…」

という山吹色は、この花の色。

花韮

白に浮かぶ紫の線がはっとするほど美しいのだが、写真だと今一つ… 二つ… 三つ…