2004 04 15

解放

例の人質が解放された。 もし殺されたりすると、感情論で本質がおろそかになりそうで、その意味では生きててよかったのだろう。

人質の家族には嫌がらせが結構あったと報道されている。 行くなと言われているところに勝手に行った奴に、何で税金を使わなきゃいけないのか? って疑問は誰でも持つだろう。 そこに更に、あの家族、特におばちゃんと子供の家族の傲慢な態度。 不快を感じる人も多いだろう。 だからって嫌がらせをするのは馬鹿だが、不快を不快だと伝えることも、まあ意味のあることなんだろう。 実際、嫌がらせが報道されるようになってから、家族のコメントはがらっと変わった。 ま、俺の見ている範囲で正確に言うなら、コメントする人が兄弟から親に変わったんだけど。 この辺りは、記者会見をさせるテレビの側の動きなのかもしれない。 過激なコメントを求めていたら、予想外の反発をくらって、急遽 「世間様に迷惑をかけない」 世代を前面に出した、と。 テレビ的には、こういった被害者家族を悪者にはできないだろうから。

ところで、だ。 今回、家族への嫌がらせがほぼ一斉に報道されたのだが、それは嫌がらせをしているのが無難な人たちだったからではないかとも思う。 と言うのも、北朝鮮に拉致された人たちの家族にも嫌がらせがあったらしいのだが、それがテレビで報道されることがほとんど無かったからだ。 嫌がらせをしているのが主に北朝鮮系の団体で、そのせいであまり触れられなかったんじゃないか? ってね。 ま、拉致被害そのものがほとんど報道されなかった訳だけど。 実際どうなんだろう。