2004 04 19

ガイアーッ!

休日は、うっかりすると昼まで寝ていたりする。 親が今の俺ぐらいの年の頃もそうだった。 疲れていたんだろう。 親が起きてこないから、当時小学生だった俺も、日曜日は昼まで寝ているものだと了解していた。 それが変わったのは、バビル2世の放送が始まってから。 毎週日曜日の9時、俺以外の皆がまだ眠っている中、俺だけはきっちり起きて見たものだった。

横山光輝死亡のニュースに、そんなことを思い出す。 俺にも3つの僕がいたらなぁ…なんて思ってたんだよな。 今思うに、僕はロデムだけでもいいかな。 綺麗なお姉さんに変身させておいて、ご主人様なんて呼ばせちゃったりして。

「ご主人様、朝ですよ?」

「ん… もうちょっと…」

「もう、早く起きてくださいってば」

「じゃあ、あれしてくれたら起きる」

「えー、あれですか?」

「してくれなきゃ起きない」

「もー… ご主人様ったら…」

「ところでロデム、もうちょっと胸が大きくてもいいんじゃないか?」

「え、そうですか? んー…」

「駄目かな?」

「駄目じゃないですけど…」

「けど?」

「巨乳の胸の谷間が見えるのと、貧乳の乳首が見えるのと、どっちがいいですか?」

「うーん… それは悩むな」

「こんなふうに、ほら、前屈みになったときに、ちらっと、ほら」

「んー…」

なんかもう一生眠ってろって感じで。 ところで、ここ数年に古いアニメや特撮のリメイクが増えているのは、俺同様そういったもので育った世代が、決定権を持つようになったからだろう。 もうすぐ(もう既に?)公開のキャシャーンも、そんな世代の作品なんじゃないかと思うのだが、どうなのかな。 ま、世代なんてどうでもいいんだけど、CMのナレーションが懐かしい。

たった一つの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体。
鉄の悪魔を叩いて砕く。
キャシャーンがやらねば誰がやる。

話は変わって、日本に帰ってきた人質第1陣は、PTSDってことで引きこもり中。 日本の医師はストレス障害と言ってたんだったかな。 ま、どっちでもいいんだけど、 「いろいろ批判もありますが、まずはゆっくり休んで」 なんて言っている番組が、同じ番組の中で最近まで公開を控えていたという映像を流すのは、この番組を元人質が見ていないと確信してのことだろうか。 それとも、イラクの真実を伝える為なら、元人質の心を傷つけても構わないとの判断か。

俺が今密かに期待しているのは、おばちゃんと子供がまたイラクに行って、またまた掴まって、だけど今度はテロリストが 「直ちに自衛隊を増援しないと人質を殺す」 なんて日本政府に要求してくること。 そのとき、机を叩いたり泣きながら大声を出して撤退を求めていた家族は、今度は増援を求めるのかな。 あと、共産党とか、社民党とか。 ああ、想像しただけで笑顔が…頼むよムジャヒディン。