2004 07 27

ノーブラヌーブラ

目が覚めて起き上がろうとしたら足が攣った。 学生時代は、目覚めに伸びをしたら足が攣るってことがよくあったよなぁ…なんて、微妙な懐かしさを感じながらのたうち回ったのだった。

電車の中、俺に背を向けて立っている女の人の背中がいい。 コルセット風とでも言うのだろうか。 大きく開いた背中を、細い黒い紐が編み上げる。 上に行くに従って広く露になる肌は、白くて、艶々してて、何だか誘われているよう。 恥ずかしながらしばらくぼんやり見てしまった。 で、ぼんやり見ているうちに気がついたのだが、下着が見えない。 最近よく見かける紐が透明なやつかと思ったが、それもない。 ということは…ノーブラ? ヌーブラ?

ノーブラ・ヌーブラって、何だか妙に語呂がいい。 南の国の妖怪のようでもある。 ノーブラ・ヌーブラ・ノーブラ・ヌーブラ… ずらずら並べて呟いてみると、何だか楽しくなってくる。 意味不明だけど楽しい。 顔が、抑え切れなくてニヤニヤしてしまう。 しかし、女の人の背中を見ながらニヤニヤし、呪文のようなものをぶつぶつ唱えているってのは、我ながら怪しい姿だな。

ノーブラともヌーブラとも関係ないが、京王線新宿駅に入ってくる電車の音は象の鳴き声に似ている。 ぱおーん