2004 09 30

黒く塗り潰せ

今週はちゃんとゲームをするらしい野球。 さっさと1リーグにしてしまえばいいと思うんだけど、どうやら暫くは2リーグのままらしい。

ライブドアがほとんど相手にされなかったのに対して、楽天が参入表明したとたんに事態が好転(?)した。 だから、楽天の参加にはいろいろあったと見るのが普通だと思うし、スポーツ新聞や週刊誌はそういった憶測を記事にすると思っていた。 でも 「所詮はヨタ記事だから」 と、書かれた側はそういったものをスルーするんだろうと思っていた。 が、どうやらそうでもなかったようだ。

週刊文春と日経ビジネスが 「楽天の参入は巨人の要請」 とした記事を掲載したことに対して、巨人が抗議している。 週刊文春には記事の取り消しと謝罪を、日経ビジネスには球団の名誉と信用を回復する措置をとることを、それぞれ文書で求めているとのこと。 嘘を書かれたらちゃんと抗議するってのは、ま、正しい姿勢だな。 実際に嘘か本当かは判らないし、回復するような名誉と信用があったかどうかはもっと判らないけどさ。

そして読売新聞も。 週刊文春の記事タイトルは 「楽天三木谷にライブドアつぶしを哀願した巨人軍桃井球団社長」 で、雑誌の広告にはこれに加えて 「ナベツネ帝国の逆襲」 という文字と、渡辺恒雄前オーナーの顔写真も載せていた。 読売新聞は、新聞にこの広告を掲載するにあたって、 「巨人軍桃井球団社長」 と 「ナベツネ帝国の逆襲」 と前オーナーの顔写真を塗りつぶした。 塗りつぶしたのは、これらが 「事実無根の中傷記事」 だからで、 「文芸春秋社には了解を取った」 そうだが、どんな了解の取り方をしたのかは気になるところだな。 文芸春秋の側は、今のところ 「記事には自信を持っている」 とコメントしていて、謝罪記事を掲載する気はなさそうなんだけど。

この件を、俺は毎日新聞のニュースサイトで知った。 記事には、オリジナルの広告と、塗りつぶした広告が並べて記載されていた。 触法少年の顔写真掲載みたいに明確に法に触れているならともかく、この程度の記事に対して広告の一部塗りつぶしってのは、紙メディア的にはニュースだろう。 そう思ってほかのニュースサイトを回ってみたら、読売はもちろんだが朝日でも、単に抗議したとした触れてなかった。 考えてみれば、朝日は週刊誌の記事に対する抗議として広告の掲載を取りやめたりするし、塗り潰しぐらいどうってこと無いのかもしれない。

黒く塗り潰せと歌ったのは、確か矢沢栄吉だったかな。 全然関係ないけど。