2004 11 03

人質の死

イラクで人質になっていた香田証生君は、あっさり殺されてしまった。 一昨日だったか、発見された遺体は、首を切断されて星条旗に包まれていたとのこと。 首を切られて死んだのか、死んでから首を切られたのか。 態々あんなところに出かけていくのは死んでもしょうがない馬鹿だと思うが、それでも、せめてあまり苦しまない死に方だったらいいのだが、ぐらいのことは思う。

証生という名前に宗教臭さを感じていたのだが、どうやら一家揃ってのクリスチャンらしい。 とすると、彼がイラクに行ったのは、彼の母親が訴えていた通り、本当に善意からの行動なのかもしれない。 或いは宗教的義務感か。 彼の父親は、 「息子の死を無駄にせず教訓として生かしてほしい」 みたいなことを言っていた。 親としては、我が子の善意を信じたいだろうし、運悪く死んでしまったなら、その死をせめて教訓にしてほしいとも思うだろう。 しかしなぁ…。

無防備な善意は犯罪を誘発する

強いて教訓というなら、こんなところか。 犯罪を犯す側の方が悪いのは、言うまでも無いことなんだけど。 とりあえず、先に人質になった3人と、その解放に対して 「彼らが助かったのは、イラクのために働いていたから」 なんてコメントしていた福島瑞穂には、香田君がなぜ殺されたのか、語ってほしいものだな。 「これも神の思し召しです」 なんて言ったら、ちょっと見直すが。

ま、いろいろ言ってはみるのだが、正直なところ俺にとってこの事件は、 「ミニスカートでエスカレーターに乗っていたら田代まさしに盗撮された」 ってのと大差ないんだよな。 首は切りたくないが、パンチラは見たい。 その程度の違い。 あ、いや、そりゃ全然違うか。 そもそも何で俺は犯罪者の側に立ってるんだ。