夜桜三昧
相変わらずの浜松町通い。 片道1時間半の通勤は疲れるが、誰もいない部屋での仕事は物凄く捗る。 あんまり捗るといろいろ不都合があるので、短い時間で集中してガッと進めて、その分を取り戻すべくゆっくり休んでいたりする。
そして帰りは夜桜三昧。 増上寺から東京タワーに。 東京駅から皇居に。 南平の駅から線路の反対側に。 昼間見る桜も良いけど、夜は夜でまた良い。 ビル街を後ろにライトアップされた桜並木を、対岸から眺めたりとかね。
そうそう、昨日の夜だったかな。 聖蹟桜ヶ丘の駅を出たところで、渦巻く風に乗って桜の花弁がくるくる舞っているのを見た。 どこかに飛んで行ったり落ちたりすること無く、ずっとくるくる。 ときどき街灯を強く反射してきらきら。 そんな絶妙の偶然に、ちょっと時間を忘れて見惚れてた。 漫画だと、こんなきらきらした花弁の渦から、着ている方が裸よりもむしろエッチな衣装の魔法使いの美女が出てきたりするのだが、現実は、会社帰りのくたびれたOLが横を通るばかり。 ぼんやり桜を見上げている俺を、胡散臭そうにちらりと見ていく。 桜を見上げるのが疲れたサラリーマンでは絵にならないのだな。 いや、絵にならないどころじゃなくて、怪しいのか。 くたびれたOLにがっかりしている俺を、彼女らはきっとちょっと怯えたた目で見ているのだ。 そう気付いて、そそくさと立ち去ったのだった。
聖蹟桜ヶ丘駅の隣の The Square のトイレの入り口の照明。 全部「の」で繋げると、さすがにくどいな。
桜並木とは何の関係も無いんだけど、昔、同級生に「桜子」って名前の人がいて、その名前がちょっと好きだったんだよなぁ。 名前が。