2005 05 13

厳罰主義

広島に日帰りの出張。 朝の7時に家を出て、帰ってきたのが夜の11時。 流石に疲れた。 しかも、朝も昼も食べ損ねて夜はこれから。 もう死にそう。

帰りの新幹線でのこと。 新神戸を出たちょっと後だったかな。 宝塚線が脱線事故で今尚不通なことと、その代替交通手段を告げる車内アナウンスがあった。 それまで(と言うのは往きの車内も含めて)全く忘れていたのでびっくりしたのだが、言われてみれば確かに、あの脱線事故の現場近くなのだ。 あれだけ毎日ニュースでやっているのに、その近くを通過していることにすら気付かないとはね。 そんな思いは他の乗客も同じだったようで、周囲が急にざわめきだしたのだった。

そんなザワメキのひとつ、前の席の白髪頭が言うには、儲け優先の過密ダイヤと日勤教育が根源的な理由なんだそうだ。

日勤教育ってのは、テレビで何度か見聞きした限りでは、あまり良いものではない。 本当はまだ電車に乗りたいのにもう乗れない連中が、現役運転手に嫉妬交じりのストレスをぶつけているようで。 けどまあ、へましなければ受けなくてもいいものだからね。 「ミスを取り返すために無理をしたのは日勤教育が怖いから。 だから日勤教育を止めるべき」 ってのは、本末転倒なんじゃないか。 サラリーマン相手なんだから、あんな糾弾じみたのじゃなくて金銭的にすべきだと思うけど、やっぱりペナルティは怖いものであるべきだと思うのだ。

これ、死刑の是非にも通じるものがあるな。 例えば万引きは死刑だとしたらどうなるか。 見つかったとき、死刑を恐れるあまりに居直って強盗殺人と化す可能性が高くなるから、死刑にすべきではないと考えるか。 一部はそうなるかもしれないが、大多数は万引きをしないようになるから、効果有りと考えるか。 俺は後者。 万引きに死を。 タバコの投げ捨てにも死を。