2005 09 09

馬鹿の後始末

先月末の日常風景。

「昨日言ったこと、どうなってます?」

「ああ、はい、今やってます」

「今? そうですか。 念のために確認しますが、今、何をやってます?」

「はい、えーと、ソースにコメントと付けなきゃいけないんですよね?」

「それは、わざわざ言われなくてもやることです。 やってあたりまえのことですよ」

「はい」

「訊いているのは、昨日言ったことへの対応です」

「あ、はい、判ってます。 えーと…」

「昨日言ったこと、覚えてますか? ひょっとしてもう忘れたんですか?」

「いえ、もちろん覚えてます」

「もちろん、ね。 じゃあ言ってみてください。 3つありましたよね?」

「はい、えーと… ソースにコメントを」

「だからっ! それはやって当然だって。 そんなことわざわざ言いませんよ。 よほど酷くない限り」

「はい」

「昨日言ったのは、そんなことでしたか?」

「はい、いえ、違います」

「違うって判ってるんですか?」

「はい」

「じゃあ、違うって判ってて、何で言うんですか?」

「あの…」

「忘れたんですね?」

「…」

「忘れたんですね?」

「ええ、ちょっと… すいません」

「ちょっと? じゃあ1つぐらいは覚えてるってこと?」

「いえ…」

「全部ですよね? ちょっとじゃないじゃないですか」

「はい、あの、何をすれば…」

「これだけ何度も言われて、何度も忘れてるのに、メモも取るとかないんですか?」

「あ、はい、ちょっと待ってください」

「いいですか、まずは…」

こんな感じで、他社の駄目な人を毎日のようにネチネチ責めてた。 そのうち、俺が前を通るだけでおどおどした上目遣いで様子を窺うようになった。 んが、そこまで怯えるにもかかわらず、彼の仕事は全く改善されなかった。 意地でやらなかったのか、やるだけの能力が無かったのか。 たぶん後者なんだろう。 で、ほとんど進まないままに、8月末で引き揚げてしまった。 成果があまりに酷いので、今月に入って1日来たらしいけど、もちろん何の改善も無し。 「一応できました」 と置いていったソースはコンパイルエラーだった。

で、今、奴の作った部分をほとんど作り直している。 終電で帰ったりしながら。 今度遭ったらグーで殴ろうかと思っている。