2006 02 09

言葉の力を信じる人

朝日新聞のCM

言葉は
感情的で、
残酷で、
時に無力だ。
それでも
私たちは信じている、
言葉の力を。

ジャーナリスト宣言 だそうだ。 言葉はかっこいいんだけど、上の能書きがジャーナリストにどう係るのかが、今一つ判らないんだよな。 「言葉に力があると信じるからこそ、自分の言葉に責任を持ちます」 って感じでもなさそうだし。 「感情的で残酷な言葉になってしまうことがあるとしても、私たちは言葉を発することを止めません」 ってぐらいか。 残酷な言葉は他人だけに。

けどまあ、言葉の力を信じてるってのは、確かにそうなんだろうと思う。 皇族の誰やらに 「発言を控えては?」 と言ってみせるような社説を書くのも、批判的な記事を書いた週刊誌の広告を載せないのも、言葉の力を信じるからだ。 言論の自由は自分だけに。

お詫びと訂正はひっそりなのも、ひっそりでも十分伝わると言葉の力を信じているから。 言葉の力って素晴らしい。 去年だったか、世論調査結果の解釈をめぐって警察沙汰の暴力事件を起こしたのも、そう。 言葉の力を信じるからこそ、それを暴力ででも勝ち取るのだ。

言葉の力。 小学校の教師なんてもうすっかり絶望してそうだな。 意外に詐欺師なんかが信じてそう。 そしてジャーナリスト。