2006 04 09

富山へ

富山に出張。 大宮から越後湯沢と乗り継ぐ4時間半の旅。

越後湯沢で乗った特急 「はくたか」 の車窓から見る景色は、雪国を知らない俺にはなかなか衝撃的だった。 一面の雪。 ひたすら雪。 道路や線路の脇には、地層のように重なった雪が1m以上。 積るに任せているらしい家の裏などは、1階が完全に隠れているところも。 こんな雪を実際に見るのは初めてだ。

ちょっと残念だったのは、雪が、泥や埃ですっかり汚れていたこと。 靄のような低い雲が出ていたこともあって、汚れた雪に埋もれた世界は、なんとなく陰鬱な雰囲気だった。 これが一面の銀世界だったら、どれだけ綺麗だったことか。 もっとも、そこに住んでいる人にとっては、こうして雪が汚れることは、雪解けに繋がる好いことなのかもしれないが。

ところで俺は、桜散り始める東京の晴天の昼に出発していることもあって、けっこう薄着。 富山までこの雪が続いていたらどうしよう? と、ちょっと弱気になったりもしたのだが、富山に着くころにはすっかり雪はなくなっていた。 さすがに少し肌寒いけど。

ホテルにチェックインして寛いでいたら、一緒に出張の後輩から電話がかかってきた。

「渡邊さん、部屋って、隣ですか?」

「あ、そうみたい」

「明日どうします? ロビーで待ち合わせとか、します?」

「迷うような場所でもないし、直接行っていいんじゃない?」

「そうですね。 じゃあそうします。 あ、そうそうテレビなんですけど」

「今見てるよ。 ローカルニュースやってる」

「ここって、AVが只で見れるんですよ」

「そうなんだ。 えーと…AV…あ、やってるね」

「只だけど映りが悪いって言われてたんで、入って真っ先にチェックしたら、一番綺麗に映ってました」

「…そうか…」

ホテルに入って最初にすることがそれでいいのか?

富山

ホテルの窓から見下ろす富山駅周辺。