2006 08 02

不快な演出

ボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ、亀田興毅とファン・ランダエタの試合は、亀田の判定勝ちだった。

俺にはそう見えた。 1ラウンドのダウンを考えれば、ランダエタの勝利だろうと思った。 でも、判定の結果は2対1のスプリット。 これが、必ずどちらかを優勢にするジャッジングシステムの綾ってものだろうか。 ホームタウンデシジョンってのは、こうしたシステムには結構露骨に効きそうだよな。 明日からきっと、 「疑惑の判定」 なんて騒がれるんだろう。 そうそう、解説にいた鬼塚も、疑惑の判定が多かったんだよな。

結果が出てしまった試合自体は置いておくとして、あの番組構成はどうなんだろう。

デビューからの亀田

「まもなく試合開始です」 と告げてCM

最近の亀田

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子供のころの亀田

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次男と三男の亀田

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控え室の亀田

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挑発する亀田

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放送開始から試合開始まで1時間以上、こんなどうでもいいことの繰り返し。 そのうち、アナウンサーも悪いと思い始めたのか、 「いつまでも焦らすようで申し訳ありませんが、本当にもうすぐ試合開始なんです」 なんて言ってた。

ま、苛々しながらも最後まで見ていたわけで、その点ではTBSの勝利なんだろう。 見ている人の多くが、ここで負けて天狗の鼻が折れることを期待していたとしても、何の問題も無い。 大切なのは見させるということで、その意味では、これまでに亀田家に積み上げさせてきた下品で馬鹿っぽいパフォーマンスは成功だったのだ。

おっと、どちらかを優勢にするはずの採点だが、必ず遵守という訳でもないらしい。 三人のジャッジの一人、韓国人は、2つのラウンドを10対10と採点している。 もしこのラウンドに優劣をつけたとしたら、それでも亀田は勝者だったのだろうか。