2006 09 07

いっそクローンで

昨日、秋篠宮妃が男子を出産した。 帝王切開だったそうだ。

さて、男子が生まれたことで、きっと女性・女系天皇をどうするかという議論が先送りされるんだろう。 「時間をかけて十分な議論を」 なんて。 で、マスコミや社民党なんかが、 「問題の先送りだ」 なんて批判するんだろう。

実際、問題の先延ばし先送り以外の何者でもないのだが、こと天皇に関しては、それで良いと俺は思っている。 変えないで続けられるなら続けて、どうしようもなくなったらそのときに変えればいい、と。

俺が思うに、天皇の存在価値は、詰まるところ 「古い」 という一点のみだ。 今時、神武以来の万世一系なんて誰も思ってないだろうが、それでも、かなり古くまで一系を遡れることは確かで、それが天皇の価値。 それだけ。

遡れるのはY染色体の遺伝子。 女が浮気でもしない限り、息子のY遺伝子は父親から受け継いだもの。 孫の代になっても、男の子であれば、少なくともY遺伝子は祖父から受け継いだもの。 これが娘だと、娘の半分は父親から受け継いでいるが、その娘になると、父親のどれだけを受け継いでいるかは不明。 0かもしれない。 娘の息子なら、そのY遺伝子は確実に別の家系のもの。 これが男系男性が求められる理由。

ま、遺伝子なんてのは最近になって着けた知恵だけど、それでも、知らずにやってきたことが目的に適っていたのなら、それを続けていけばいいだろうと思うのだ。 今の形での世代交代を続けていくことが、天皇の価値を高めることになるのだから。

その価値にどれだけの意味があるのかと訊かれると、ちょっと困っちゃうんだけど。