2006 09 23

氷見

予定より早く作業が終わったので、氷見という所に行ってみた。 場所の選択にあまり意味は無い。 高岡に来る前にGoogleの地図で眺めていて、なんとなく目に付いたってだけのこと。 正直、大して期待していなかったんだけど、これがどうして、なかなか良かったな。

出発は、高岡駅の一番端の、おまけについているようなホーム。 2両編成の全面に忍者ハットリ君が描かれた電車。 自分でドアを開けるタイプの車両は、寒い地方の基本装備だろうか。 それも俺の目には十分に珍しいのだが、この氷見線はそれだけではない。 運賃の支払いが、切符と整理券の併用なのだ。 大きな駅では切符を買って乗り、小さな停留所では電車に乗るときに整理券を取る。 整理券組みの支払いは、小さな停留所では電車を降りるときに運転手に、大きな駅では改札で。 大きな駅とは言っても、そこは単線の氷見線。 高岡以外は駅舎があるといった程度のものだが。

のんびりとした田舎町を過ぎ、海が見えたと思ったら、落ちそうなぐらいにきわどい海岸線上を走る電車。 見下ろせば、眼下いきなり荒い波。 このあたりは国定公園なんだそうだ。 景色は、綺麗と言えば綺麗なのだが、下を見るとちょっと落ち着かない。

そんなアトラクションのような景色も、雨晴という駅を過ぎたあたりで大人しくなって、普通の海岸の景色に。 そしてすぐに終点の氷見。

氷見。 まあ、普通の港町。 小さな路地に入ると、古い造りの家が並ぶ。 寺社仏閣が多いのは、やっぱり安全と豊漁の祈願なんだろうか。 そんな町のどこを歩いていても、海の音が聞こえる。 波の音といえば、こことは反対の富山寄りの海岸に住んでいる人が、 「海沿いに暮らす人はみんな、一度は、自分の家が津波に呑まれる夢を見る」 のだと言っていた。 この辺りの人も、やっぱりそんな夢を見るのだろうか。

海の色は暗い。 空は青く、雲は白く、天気は素晴らしくいいのだが、空に反して海は暗い。 以前 出張で富山に来たときに滑川で見た、小雨降る空の下の海とほとんど変わらない。 これが日本海の色なんだろうか。

そんな海を暫くぼんやり眺めて、さて、そろそろ帰るかと駅に行ったら、ちょうど電車が出た後だった。 次の電車は1時間後。 しょうがないからまた海へ。 ぼーっと見てて気が付けば1時間ぐらいたっていた海だが、待つ間の暇つぶしで見るには、1時間は長い。 かと思ったが、そうでもなかったな。 たまには、こんな何もしない時間もいいものだ。

そうそう、氷見の町は、なぜかハットリ君をアピールしていた。 どんな由来があるのかは知らないが、町興しとしてなら、たぶん失敗だと思う。 ぬるいカラクリ時計とか、いらないんじゃないかな。

龍

高岡の駅に程近い、とある神社の龍の口。

高岡の町

高岡の町並み。 駅前の大きな通り以外は、大体こんな感じ。

高岡の路地

狭い路地を歩くのは、結構好きかも。

高岡の街

高岡の駅前から続く商店街。 夜に見たときは、ちょっと寂しいなぁ…ぐらいだったのだが、白日の下には隠し様の無い寂れっぷり。

昨日の夜は、この通りの右側にあった居酒屋に入った。 通りの寂れっぷりとは裏腹に、或いはだからこそなのか、店の中は賑わっていた。 出てくる料理がどれも美味かった。 寂れている中でも営業が続く店というのは、やはりそれだけの理由があるのだな。

氷見

ちょっと時間が出来たので、氷見に来てみた。 この小さな港町では、町のどこにいても、海の音が聞こえる。 海の匂いがする。

カラクリ時計

忍者ハットリくんカラクリ時計。 観光案内に載っていたので、近くを通ったついでに見てみた。

まずは水煙。 その後、ハットリ君のキャラクターたちがせり上がってきて、右を向いたり左を向いたりする。 そして引っ込む。

まあ、何と言うか、見る前から駄目だろうとは思っていたんだけどね。 最初の水煙は、小さな虹がかかって綺麗だったな。

ブルーチップ

子供の頃に集めていた記憶がある。 グローブと交換したような気がする。 これって、まだあるんだろうか。

気になって調べたら、まだちゃんと存在していた。 生意気そうなリスのキャラクターもそのままに。 システムはさすがに近代化されてカードになっていたが。

カルピス

これのCMをかすかに覚えている。