2006 10 20

スカートを押さえる手

忙しいようなそうでもないような日々。 朝が遅いので帰るのも遅いが、密度は低い。 ただ仕様書を書いているだけ。 退屈な作業だが、作業量は決して少なくはない。

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電車から降りて階段を上っていく人波を、発車待ちの電車の中から、ぼんやりと見ていた。

人、いっぱいいるなぁ。 あのおっさん、今からコート着て、暑くないのかなぁ。 俺なんてまだ半袖なのに。 あ、あの娘パンツが見えそうだなぁ。 なんて。

と、そのパンツが見えそうな娘のスカートに、隣を歩く男の手が。 おお、これが噂の痴漢か。 話にはよく聞くが、実際に見るのは初めてだな。 それにしても、階段を上るところで痴漢なんて。 後ろを歩く人たちから丸見えだろうに、勇気があるんだか馬鹿なんだか。 あれ、でも女の子がちっとも嫌がる気配が無いのは何でだろう。 嫌がるどころか、隣の男に笑顔で話しかけているではないか。 隣の男は彼氏? その手は、見えそうな彼女のパンツを隠しているのか?

その二人が見えなくなったところで、電車のドアも閉じた。 すぐに動き出した電車の中で、さっきの映像を反芻する俺。 自分だったらどうだろう。 高校の制服よりもスーツのようなタイトな感じが好きだが、それでもミニスカートが嫌いなわけではない。 ミニスカート、大いにはいてくれて良し。 見えそうで見えないぐらいなら尚良し。 そんな彼女を、見せびらかすように連れ歩くのも良し。 でも、彼女のパンツを見られたくは無いよなぁ。 だからって、あんな風に自分の手で押さえたりしないよなぁ。 後ろに立つか。 でも、後ろに立って隠したと安心すると、かえって触ったりしそうだなぁ。 恥ずかしがられると余計に萌えたりして。 いや、むしろそっちの方が痴漢っぽいか。

そんな相手もいないのに全く無駄な心配をしていたら、ふと一つ疑問が。 パンツはpantsで、これはpantの複数形なんだよな。 所謂パンツに必ず2つ以上あるものといえば、脚を通す穴。 とすると、pantとは穴のことだろうか。

気になったので、職場についてgoogleの辞書で翻訳してみた。 英語から日本語へBETAによると、pantとは 「動悸」 だそうだ。 動悸…あえて複数形にするなら、ドキドキ? 予想外の結果に、他にもいろいろ調べてみたら、 「荒い息」 なんてのもあった。 複数形なら、ハアハアか。

ということで、結論。 パンツとは、ドキドキハアハアしちゃうもの。