2006 12 17

合わせ鏡

俺の家では、2台のノートPCを無線LANでルーターに繋げて、ルーターはADSLのモデムにつながっている。 ノートPCの1台、最近買った SONY VAIO FE90 はデスクトップ代替のちょっと大き目で、ほぼ立ち上げっ放し。 もう1台の Panasonic Let's note R3D はモバイルマシンで、外に持ち出す以外に、布団に入ってから何かするときにも使ったりしている。

あんまり無いことなのだが、ごくたまに、布団に入ってR3Dで何かやっているときに、FE90を使いたくなるときがある。 そっちで動いているサーバーの設定を変えたりだとか、画面の確認だとか。 そんなときにも布団から出なくていいように、RealVNCを入れている。 当然、FE90がserverで、R3Dがviewerだな。

今日、ふと、FE90でVNC viewerを動かしてみようと思い立った。 PCの画面を転送するのがserverで、受け取るのがviewerである。 これを同じPC上で動作させるのは、ある種の合わせ鏡。 表示するPCの画面画像の中には、VNC viewerのウインドウがある。 VNC viewerのウインドウ内はPCの画面だから、それはVNC viewerを表示している画面で、 そこにはPCの画面を表示しているVNC viewerの画面があって… いったいどうなるんだろう? 同一マシンに対するブロックとか、何か設定されているんだろうか? なんて、疑問に思ったのだな。

で、やってみた。

同一マシン上かどうかなんて、チェックもブロックも無い。 表示はまさに合わせ鏡。 とは言っても、表示サイズに合わせた縮小なんてせず、ひたすら等倍の繰り返し。 VNC viewerのウインドウがデフォルトでほぼフルスクリーンで表示されるため、ウインドウ内の画面表示は、ウインドウの枠だけがびっしりと並ぶだけ。 実行直後は、凄い勢いでウインドウ枠が並んでいってびっくりしたのだが、ウインドウ内がウインドウの枠で埋め尽くされると、後は何の変化も無い。 いや、変化が無いのは、ただ見ている分には、か。 マウスカーソルは挙動不審になる。 マウスカーソルの動きも送信情報だからか、viewerのウインドウ内にはマウスカーソルは存在できず、大元のviewerのウインドウタイトルバー(っていうんだっけ?)で右往左往するばかり。 そしてその右往左往を、その内部のviewer表示が若干遅れて追随し、その動きを更に内部のviewerが若干遅れて… と、風にあおられる吹流し或いは蛇のような動きで、見ていてちょっと楽しい。 タスクマネージャーを立ち上げてみると、メモリの使用量に変化は無いが、CPUの使用率は跳ね上がっていた。 そりゃそうか。