2007 01 18

意外に元気だった

死ぬ死ぬと言う人は死んだりしないだろうと思うが、それも本人の加減次第で絶対とは言えない。 手首を切ったり首を吊ったりするタイプではないとは思うが、何も食べないで酒におぼれてるってのは…

なんて、ちょっとは心配して戻った広島だが、拍子抜けと言うか、嬉しい誤算と言うか、全然元気だった。 ドアのベルを鳴らしてすぐに出てきた父は、多少やつれてはいるものの、表情も言葉もしっかりしていた。 家の中は綺麗に片付いて、酒の臭いもしない。 それどころか、夕食の準備までしていた。 「誰だよ、廃人同様なんて言ってたのは」 なんて思っているところに、電話がかかってきた。 叔母からだった。

まあほんと、びっくりしたよね。 あんたが帰ってくるって聞いてから、急に元気になってね。 散らかり放題だった部屋も掃除して、窓を全部開けて空気も入れ替えて、ちょっとだけどご飯も食べて、昨日までとは別人なんじゃけえ。

だそうだ。 まあ、とにかく元気になってよかった。 もっとも、元気といったところで、普段に劣るのは確かなのだが。 食は少し細い。 何かしようとする手がずっと震えていた。

母に電話すると、先に叔母から状況を聞いたとのことで、やはり父の変わりようにびっくりしていた。 廃車の手続きとか、これからのこととか、早く話しをしろと言っていたが、それはもう少し様子を見てからにしようと思う。 日曜日までは、こっちに居るのだから。