2007 04 14

弱者保護?

学歴詐称って逆じゃないか? と、一瞬悩んだニュース。

大阪市職員約4万5000人のうち400人以上が、学歴が大卒や短大卒なのに高校卒と偽り、受験資格が高卒以下に限定されている職種で採用されていたことが、市の調査でわかった。

自治体職員の就職時の虚偽申告は昨年6月以降、神戸市(36人)や兵庫県尼崎市(2人)で発覚し、両市は諭旨免職としたが、大阪市は、こうした職員が業務を支障なくこなしているうえ、 「これだけで安定した生活を奪うのは厳しすぎる」 として停職1か月の懲戒処分にとどめる方針。

神戸、尼崎両市で発覚後、大阪市にも 「学歴を偽った職員がいる」 などの通報が寄せられたため、市は3月9日から全職員の調査を始めた。 同月29日までに申告すれば停職1か月だが、その後に判明したら懲戒免職にすると伝えたところ、申告する職員が多く、期限を今月20日まで延長した。

「受験資格が高卒以下に限定されている職種」 だそうだが、いったい何を目的とした条件設定なんだろうか。

大して頭を使わない仕事だから、安い給料で使える人を集めたいってこと?

だとしたら、少なくとも大阪市民にとっては、喜ぶべきことだろう。 同じ税金で、より能力が高い(可能性が高い)人たちを使ってきたわけだから。

それとも、いわゆる弱者救済として用意された枠なのか? 障碍者枠みたいな。

だとしたら、 「これだけで安定した生活を奪うのは厳しすぎる」 って、市役所が言っちゃ拙いよな。 学歴詐称したのが400人ってことは、つまりそのために安定した生活を手に入れられなかった(手に入れるために余計な苦労を強いられた)人がのべ400人いたってことなのだから。

けどまあ、わざわざ高卒に限定する必要ってあるのかね。 場所が大阪だけに、なんかエセ同和の臭いがするのだが。 何の仕事かは知らないが、高卒枠は給料がいいんだろうな。