2007 04 24

低カロリー食品の摂り過ぎ

割と頻繁にやる気をなくして、その度に自販機でコーヒーを買う。 だいたい1時間に1回のペース。 眠気覚ましと糖分補給を兼ねてのコーヒーなのだが、糖分は摂り過ぎだよなと、コーヒーが出来上がるまでの待ち時間にちょっと反省したりもする。 つまり、1時間に1回反省しているのだな。 自らの進歩の無さに目を覆いたくなる、そんな自販機前でのこと。

「よくコーヒー飲んでるよね?」

「うん、そうかも。 だいたい1時間に1回のペースで来てるかな」

「私もそれぐらいでお茶飲んでるから、だからよく会うんだね」

「俺もお茶にしようかな。 コーヒー飲み過ぎな気がしてるんだよな」

「なに? ダイエット?」

「まあ、ね」

「確かに、昔に比べて、全体的に太ったよね?」

「自分はどうなの? 健康診断に向けてダイエット中なんだよね?」

「私? 頑張ってますよ?」

「最近は何で?」

「うーんとね、あ、最近は蒟蒻パスタがお薦め」

「蒟蒻パスタ? 蒟蒻で出来たパスタ? って、そのまんまだな。 ははは」

「笑ってるけど、意外にいいんだって、これが。 美味しいし」

「そうなの? それ、ポン酢かなんかで?」

「それじゃパスタって言わないでしょ。 普通にパスタっぽくいろいろ」

「ナポリタンとかカルボナーラとか? なんか想像付かないな」

「本当に美味しいんだって。 それに、たくさん食べても低カロリーだし」

「パスタ風に味付けしたんじゃ、低カロリーじゃないんじゃないの?」

「でも、パスタよりはましでしょ?」

「そうだろうけど、それで安心してたくさん食べたら、意味無いじゃん」

「う…」

「ところで、蒟蒻パスタってのは、糸蒟蒻とは違うの?」

「…」

「糸蒟蒻だよね、ちょっと太い」

「い… 糸蒟蒻って言っちゃ駄目!」

「そうなの?」

「そうなの! 薄々自分でも気付いてたの、はっきり言わないで!」

「あはは、そりゃ悪かったね」

しかし、彼女はいったい何から目をそむけてるんだ。