2007 06 14

間接標識

職場の(と言っても出張先なのだが)階段には、上向きと下向きの矢印のシールが貼ってある。 上向きが右側だったかな。 逆だったかもしれない。 ま、どっちでもいいか。 いずれにしても、片側を歩けという指示なのだな。 職場の危険予知・安全対策みたいな運動の一環で貼ったんだろう。 下から2段目、中ほど、上から2段目、と、しつこいぐらい丁寧に貼ってある。

こうしたシールを貼ること自体が馬鹿らしいと思う俺だが、そこを百歩譲ったとしても、このシールはどうかと思う。

シールは、丸の中に矢印というデザインで、上り用と下り用とでは絵と地が反転している。 上りが青地に白の矢印、下りが白地に青の矢印、だったかな。 これまた逆かもしれないが、まあとにかく反転しているわけだ。 で、少なくとも俺の見た範囲では、上下間違うことなく貼り分けてあった。 でも、わざわざ上下の矢印のシールを分ける意味無いよな。 同じシールを使ったとしても、どっちが上りかを示すことはできるんだからさ。

まあ、色はね。 更に百歩譲って、デザインだと考えてやってもいい。 けど、シールを貼る位置が上り下りとも階段の垂直面ってのはどうよ。 上る人からは、上り下りともに見えるが、下る人からはシールが貼られている事すら判らないではないか。 この階段では、上る人が何となく片側に寄っているから、下る人は何となくその反対側を通る。 つまり、シールが求める秩序が実現されるためには、下る人よりも先に上る人が階段に現れなければならないのだ。 基本的に下り優先だからこれでいいと言うなら、そもそもシールが要らないよな。

シールを階段の水平面に貼らなかったのは、水平面に貼ると踏まれて傷むと思ったからだろうか。 何度も貼り直さなければならないので、維持費がかかるとか。 だったら、踊り場や階段横の壁に、 「右側通行」 とでも貼っておけばいいだろう。 そのぐらいのことは馬鹿でも考える。 だから何か、聞けばなるほどと納得するような理由があるんじゃないだろうか。 あるに違いない。 それは何?

そんなどうでもいいことを、ふとした拍子に考えてしまう毎日。 面白くない仕事からの現実逃避。 仕事、本当につまらないんだよなぁ。 でも、今年いっぱいはこんな感じなんだろうなぁ。 はぁ…