2007 09 11

会社員

後でちゃんと見ようと思って保存しておいたのを、もう一つ。

5月27日、埼玉県警上尾署は、上尾市の会社員中村雄一容疑者(59)を逮捕した。 容疑は殺人未遂。 アパートの自室で隣室に住む同僚の阿部昭博さん(42)から、 「お前は仕事ができない」 などと詰られたことに腹を立て、自室にあった包丁で阿部さんの首などを切りつけたとのこと。 阿部さんは搬送先の病院で死亡が確認された。 中村容疑者は 「日ごろから悪口を言われ、頭にきて刺した」 と供述しており、警察では容疑を殺人に切り替えて、さらに調べを進めている。

そんなことで殺された人には気の毒だが、事件自体は大して珍しくも無い。 まあ、ありふれた事件。 気になったのは、この記事に付いたコメント。

これうちのアパートなんだよ…。 記事では会社員と書いてあるが、実際は少し毛色が違う。 ここは法人契約でドカタのおっさんたちが大量に住んでて、怒鳴り声とか何かを壊す音とかが結構頻繁に聞こえてくる。 今回の事件はそのドカタのおっさん同士の事件。

(句読点など若干変更)

このコメントが真実かどうか、俺には知る術が無い。 しかし 「ドカタのおっさん」 と書かれると、何だか納得するんだよな。 ああ、そんな事件を起こすかもなぁ、なんて。

もちろん、そんな事件を起こさない人が殆どだってことは、判っている。 ドカタのおっさんじゃない人が、日々事件を起こしていることも。 でも、この手の粗暴な事件を起こしたのが会社員ってよりは、ドカタのおっさんの方が納得するのだ。

ひょっとすると、そんな事件を起こすのはドカタのおっさんであって欲しいと思っているのかもしれないな。 いや、ドカタのおっさんであって欲しいなんて積極的なものじゃないか。 もっと消極的な、自分が属する一般サラリーマンであって欲しくないって感じ。 ドカタのおっさんってのは、自分との違いが判りやすい象徴、というか記号なんだな。 で、その消極的な欲求が満たされて(?)、ちょっと安心したような感じ。 そして、あいつらしょうがないよなぁ、なんて。

ま、だから何ってことも無いんだけどさ。 ドカタのおっさんに接点無いし。

+

仕事の帰りに、リフォーム工事中の新居に寄ってみた。 遅い時間だったので、もう工事はしていない。 ドカタのおっさんもいない。 内装業者はドカタと言わないのかな。 ま、どっちでもいいか。 工事途中の室内は、すっかり暗くなっていたせいもあって、何だか廃墟のようだった。