2007 09 22

引越しの2

俺の引越し。

引越しは、たまたまチラシがあったサカイに発注した。 一番小さいトラックで、費用は5万ちょっと。 電車で一駅、自動車で5分ぐらいの距離の引越しに5万は高いよなぁ。 なんて思っていたのだが、実際に業者が来て荷物を運ぶのを見て、値段にちょっと納得した。 滅茶苦茶手際がいいんだね。 それに保険も込みだし。

この際だからといろいろ処分したのだが、処分って大変だよな。 長年使って愛着がある物とか、当時付き合っていた人から誕生日のプレゼントで貰った物とか、処分したくないものも有る。 かと言って、もう使わないことが判っている物を置いておく余裕も無い。 そんな葛藤が有ったりしてさ。 もちろん、処分自体の手間もだけど。

で、あれこれ迷って結局は処分するのだが、いざ処分を始めると、今度は愛着あるものを処分する時の 「あーあ…」 なんてがっかりする気持ちが、逆に快感になってきたりするんだね。 そうなるともう、大切なものほど捨てたくなってくる。

「ああっ、それは捨てないで!」

「ふふっ、本当は嬉しいくせに」

なんて、口では嫌がっていても体は正直な、一人SM状態。

この、がっかりする一方で湧いてくる快感って、最初は、単に部屋が綺麗になることから来るのかと思っていた。 でも、それだけじゃないんだな。 愛着あるものに囲まれた生活ってのは、その愛着に縛られた生活でもある。 愛着あるものを捨てるってのは、自分を縛る愛着からの解放でもあるのだ。 その開放感から来るのだ。

ま、自縄自縛から抜け出して喜んでいるなんて、傍から見れば滑稽なだけなんだけどさ。