2007 12 08

更に発言小町

更に発言小町。

月経前症候群(PMS)と呼ばれる病気(状態と言うべき?)がある。 月経前に、体調不良や情緒不安定など、普段とは違った状態になることの総称。 現れ方やその強さは人によって様々。 このうち、酷い苛々や激しい落ち込みなど精神面に問題が現れ、治療が必要なレベルのものを、月経前不機嫌性障害(PMDD)という。 海外ではどうなのかは知らないが、日本では、あまり認識されていないらしい。

生理痛というものがあることは知っている。 「痛」 と一括りにされているが、その現れ方が痛みだったり倦怠感だったり、またその強さも人それぞれだってことも、知っている。 まあ、知っているとは言っても、その感覚を実感し様が無い身。 単に知識として知っているというだけだが。 だが、そうした身体的負荷から来る不機嫌を遥かに通り越して、病名が付くほどに不機嫌になる人がいるってことは知らなかった。 発言小町を見て、初めて知った。

同時に、これを 「しょうがない」 と開き直れる人がいることも知った。

苛々して、夫や彼などに(たいていの場合、夫や彼だけに)当り散らす。 暴言を吐く。 酷いときには言葉だけでなく身体的な暴力を振るう。 悪いとは思う。 でも、女の体がそうなっているのだからしょうがない。 ホルモンバランスが崩れているのだからしょうがない。 そう開き直るのだ。

もっとも、流石にここまで来ると、開き直るのは少数派。 同じような症状の人の多くは、暴力の後で反省し悩んでいるらしい。 暴力を振るっては悩むってのは典型的なDVのパターンで、俺としてはあまり同情できないが、それでもまだ悩むだけましってもんか。

「しょうがない」 と言う人は、悩んでいる相談者を慰めるために、或いは精神的な緊急避難のつもりで、敢えてそう言うのかもしれない。 だがその言葉が、治療の機会を奪うかもしれない可能性について、考えた上でのことだろうか? 公開の場に 「しょうがない」 と書くことで、他に同様な問題を抱えている人をも開き直らせる可能性、新たな犠牲者を生み出す可能性については?

って、投稿掲示板の発言にそんな責任を求めても 「しょうがない」 か。

そうそう、これも少数派だが、 「逆DV」 なんて言うのもいたな。 なんだよ、逆って。