2008 02 09

嘘だけど怖い話

ネットで拾った古いものを整理していて見付けた、短い話をいくつか。

その1

友人と外食に行くため、2時間ほど家を空けた。 すっかり暗くなり、遅くならないうちに帰ろうということになり、お開きに。 家に帰ってみると、玄関マットが裏表反対になって敷かれていた。

その2

20分ぐらい前の出来事なんだけど、コンビニの帰りにうちのマンションを何となく見上げたら、3階と6階の部屋の電気が凄い速さで点いたり消えたりしてた。 子供がいたずらする時間でも無いから、微妙に怖かった。 なんで二部屋同時にやってんだよ…

その3

深夜のマンションで、雨合羽のようなものを着た一人の男と、すれ違いざまにぶつかった。 何か驚いた顔してたけど、男はすぐに階段を降りていったので気にせず家に帰った。 帰ってから見ると、ぶつかった所に血が付いていた。

次の日に仕事に行く準備をしていると、玄関のチャイムが鳴った。 覗き窓から見ると、警官が一人立っていた。 話を聞くと、どうも昨夜殺人事件が有ったらしく、犯人がこの階を通ったかもしれないらしい。 「何か心当たりは有りませんか?」 と訊かれたが、仕事の準備が忙しいので、 「何も見てないし聞いてません」 と玄関も開けずにいた。 昨日の男かもしれないと思ったが、顔なんて覚えてないし。 警官はしつこく訊いてきたが、そのうち諦めたのか、次の家に聞き込みに行ったようだった。

それから一週間後。 会社で昼食時にニュースを見ていると、自分のマンションの殺人事件の犯人が捕まったという報道をしていた。 犯人の顔は、聞き込みに来た警官のものだった。

その4

夫の浮気相手の女性が、嫉妬からその夫婦の子供を二人とも殺してしまった。 ここまでは、まあ、よくある話。 当然その女性は逮捕され、裁判中だそう。

その後、最愛の子供二人を失ってしまった夫婦はどうしたかというと、離婚もせず、再び子供を二人産んで育てているんだそうだ。

その5

小太り・髪ボサ・服変・身長160ぐらいのキモい目の男が前から歩いてきた。 私の前にいた派手目の女の子二人が、すれ違うとき、 「キモッ!」 と大声でハモリ、笑いながら歩いていった。

確かにキモいんだが、可哀相なことすんなよな…と思ってたら、その5分程後、ドラッグストアの商品を見ている二人連れの髪長い子の後ろに、さっきのキモい男が忍び寄って、髪の毛を一本つまみ、二人連れが気付かないうちにスッと離れた。

その6

…ここが、切断された人間の両手両足が見つかった河原です。 胴体や頭はまだ見つかっておらず、警察ではバラバラ殺人と見て、捜査を進めています…

僕は、これがバラバラ殺人じゃないって知っている。 だって、僕はまだ生かされているのだから…

オリジナル(?)から、句読点の他、文章も若干変更した。

寒い。