2008 02 22

怒りの矛先

ニュースは、イージス艦と衝突して(されて?)沈没した漁船の捜索ばかり。 現場で探している人、その様子を見ている人、誰もが 「もう助からない」 と思っているんだろう。 あとは、 「もう止めよう」 と、誰が言い出すかだけの問題。 現場の誰もが、それを遺族から言ってほしいと思ってるのではないだろうか。 でも、 「まだやる?」 なんて訊けないんだよな。

規則が有ればと思うのは、こんなときだ。 例えば、 「海上の事故で沈没した場合、1週間は全力で、以後は2日毎に人数を半減し、最長1ヶ月で救助(捜索)を終了する」 なんて決っていれば、捜索を打ち切る側の 「自分の判断で打ち切った」 という心理的な負担を軽く出来るだろう。 期限になって 「規則では今日までなんですが、もう一日だけ探してみます」 なんてやれば、遺族の気も少しは晴れるのではないか。 晴れないか。

実際に、そんな規則は有るのかな。 もし有ったとすると、予め捜索期間を短く設定しておいて、 「あくまでも善意の形で、1日の捜索延長を申し出ること」 なんて非公開の運用マニュアルまで作られてそう。

そうそう、遭難した人の妻だか母だかがニュースでチラッと出てきたのだが、その女性が周囲の取材陣に 「邪魔だ! どけ! お前らには関係ねぇ!」 なんて言っていた。 そこで言われていた人が、ってことではないんだろうが、取材陣という括りでは、そんな風に言われてもしょうがないようなことをしてるんだろうな。