2008 03 09

脛に持つ薄い傷

自転車の前後に子供用のシートを装着しての三人乗り。 警察は、これを厳しく取り締まる方針を打ち出して、すぐに撤回していたらしい。 反発が予想外に多かったからだそうだ。

3人乗りが違法だとは知っていた。 しかし、最近これを強く取り締ろうとする方針があったことも、強い反発にすぐに撤回していたことも、ニュースを目にするまで知らなかった。 俺も子供の頃は3人乗りだったらしいのだが、今では全く縁の無い他人事。 取り締まると聞いても、 「前後に子供を乗せてるのは確かに危ないし、取り締まった方がいいかも。 でも、困る人も多いだろうな」 ぐらいの感想しかない。

で、そのまま素直に 「ふーん、やっぱり止めちゃうのか」 なんて思いながら記事を呼んでて、ふと気になったのが、取り締まり撤回の条件。 重心を低くした自転車の開発を条件に、三人乗りを認めるのだそうだ。

そもそも子供用のシートは、シート単体では違法でもなんでもない。 二つ目の購入も問題ない。 それを一つ目と違う自転車につけるなら。 違法なのは、一台の自転車に二つを同時に装着すること。 正確には、それぞれに子供を乗せての三人乗りが違法で、装着だけでは違法ではないのだろうが。

思うに、こうしたシートは、買って帰って自宅で自分で装着する人って、あんまりいないんじゃないだろうか。 父親はやりたがるかもしれないが、母親はできれば自転車屋でちゃんとやってほしいと思うだろう。 で、二つ目のシートは、一つ目のシートが装着された状態で、自転車屋で装着されることが多いと思うのだ。

つまり、自転車屋は今まで違法だと知ってて売ってきたんだろうってこと。 警察だって、そんな状態だと知らないはずが無い。 これまた、違法だと知りつつ、ずっとそれを黙認してたんだろう。 過去の黙認はともかく、最近の黙認は少子化対策も兼ねていたのかもしれない。 って、それは無いか。

いずれにしても、これまで黙認していたんだよな。 それを、急に取り締まろうとして、条件をつけて撤回する。 その条件が、商品開発と許認可のセット。 やっぱり利権かな?