2008 05 10

嫌われることには慣れてますから

ありがちなニュース。

千葉市立小学校時代に当時の担任教師が行った 「クラスで好きな人、嫌いな人」 のアンケートで 「一番嫌われている人」 として実名を発表されたため精神的苦痛を受けたとして、千葉市内の男子中学生とその両親が市に対し約1000万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こしていたことが10日、分かった。

関係者によると、2005年4月、市立小学校4年だった男子生徒の担任教師がクラス全員を対象に 「好きな人、嫌いな人」 の実名を書かせた。 約1週間後、児童の多数決をとったうえで、一番嫌われている人として男子生徒の実名を公表。 これをきっかけに男子生徒はクラス内でいじめを受けるようになり、約1年半後に転校したという。

定期的にこの手の話が出てくるけど、何で学習しないんだろう。 しかもこうしたアンケートの対象が子供だけってところが、駄目さをより引き立たせるっていうかね。 「クラスに限らず、先生まで含めて、学校で一番嫌いな人」 なんてやってみればいいのに。 教育に役立たせるなら、 「一番教え方の上手な先生、下手な先生」 のアンケートこそやるべきだろうが、そーゆーのは絶対やらないんだよな。

ニュースでは全く触れられないが、 「抱かれたい男、抱かれたくない男」 なんてアンケート(なのか?)結果を毎年公表することも、こうした事件を安易に起こしてしまうことの一因になっているのではないかと、俺は思う。

芸能人なら、何であれ名前が出るのは良いことと思うかもしれない。 実際に、それをネタにする芸人もいる。

でも、アンケートとともに芸能人のそうした姿をメディアが流すことは、それを見る子供に、 「クラスで一番嫌いな人」 とされることの苦痛は大したことでは無いのだというメッセージとして作用しないか。 アンケートの結果発表を機に始まったという苛めも、苛める側の子供たちにとっては、 「弄られキャラの芸人を弄る」 という大人の世界の真似だったのかもしれない。

けどまあ、雑誌があんなアンケートを続けるのも、需要があるからなんだよな。