2008 11 07

フィルターの主張

何だったかは忘れてしまったがニュース風の何かの番組で、麻生君の記者への受け答えを批判していた。 「記者の向こうに国民がいることを自覚しているのか?」 なんて。

それで思い出すのは、もはや遠い記憶になってしまった安倍君のこと。 いつもカメラ目線の安倍君、その理由を記者に訊かれて、 「私はあなた方ではなくて国民に向かって答えているのだ」 と回答。 その場にいた記者から、 「記者に向かって答えてたんじゃないのかよ! ガッカリだよ!」 なんて非難されていた。

何でガッカリなのか?

記者の質問が国民の疑問を酌んだ物であるなら、その答えがそのまま国民に向けられた物であっても問題無いだろう。 それにガッカリするのは、結局のところ、巫女の立場という既得権を手放したくないからなんだな。 馬鹿にしないで!スルーしないで!だって、巫女は神様よりも偉いんだもん!なんてツンデレ巫女。 って、そんな可愛いもんじゃないか。

勝手に国民をバックにつけて、脅迫まがいに回答を強要。 そのくせ、相手が何を言おうが、自分たちが伝えたいようにしか伝えない。 積極的に伝えるのは、そうした行為に対して向けられた呆れや怒りの感情のみ。 まるでそれが国民に向けられたものであるかのように。 って、今更言うことでもないか。

福田君の 「あなたとは違うんです」 ってのは、なかなか巧い言い方だよな。 これだと、記者に対する個人攻撃としか取りようが無いし。 麻生君も、ただ小馬鹿にするだけじゃなくて、こうした工夫をして欲しいものだ。