2009 05 07

愛は静けさの中に

ようやく暇になった。 なったと思う。 もうしばらくは川崎に行くこともないだろう。 後は日野を片付けるだけか。

日野に出張に行く時は、駅から出張先までをたいてい歩いていく。 その道は、学生時代にバイトからの帰り道として歩いた道。 いろいろ懐かしい思いもあったのだが、こう何度も通ると、だんだんどうでもよくなってくるな。 当時の俺の生徒たちは、今頃何をしているんだろうか。

その道は通学路でもあって、時間帯によって中学生、高校生も歩いている。 途中まで/からは、女子大生も歩いている。 そいつらはたいてい集団で歩いている。 帰り道は特にそう。 歩道から車道にはみ出してまで無理矢理に並んで、喋りながらだらだらと歩いている。

そんな奴らの後ろを苛々しながら歩いていて気付いたのだが、後ろから車が来たのに気付いた時の反応が、男女で全然違うのだな。 先に気付いた方が、隣に注意を促すときにかける言葉が、

男の場合
「お前、邪魔」
女の場合
「危ないよ?」

割と頻繁に見かける事例のほぼ100%がそう。 中学生も高校生も女子大生も。 大学は女子大しかないから、この年代の男はサンプリングできてないが、自分が大学生だった時を思い返すと、やっぱりそう。 それと、後ろから車が来ていることに気付くのは、圧倒的に男の方が早い。 つまり、意識の向いている方向が違うのだな。 善し悪しは別にして、男は外に、女は内に。

男女の溝ってのも、この辺にあるんだろう。 ずっとこの調子で生きてきた女が、ずっとこの調子で生きてきた男から、デートのときに同じ状況で 「邪魔」 なんて言われたら、 「はぁ? 邪魔って何? 私より見ず知らずの人の方が大事なの?」 ってなるだろうし、それをそのまま言われら、 「実際邪魔になってるだろ。 なに逆切れしてんだ?」 と返すだろうし。

あ、わざわざ 「邪魔」 なんて言わないで、黙って引き寄せるなりすればいいのか。 そう言えば、以前何かで見た 「女が男に好感を持つ場面は?」 なんてアンケートの答えに、 「車道と反対側にぐっと引っ張られたとき(ただしイケメン限定)」 が、結構上位にあったような。 これ、男は口に出さないだけで、心の中では確実に 「邪魔」 と思っているのだが。