2009 06 11

臓器移植

臓器移植法案で採決される法案の選択肢は、次の三つ。

  1. 脳死を人の死とする。 現行15歳以上としている年齢制限を廃し、家族の同意だけで臓器摘出を可能とする。
  2. 上案において、脳死の定義のみを現行法通り 「臓器移植の時に限って人の死」 とする。
  3. 現行法の枠組みを維持し、子供の臓器移植について1年かけて検討する子ども脳死臨調を設置する。

これ、第2案になるんだろうな。 ここでまた結論を先送りすると、非難の声の方が大きくなるだろうから、第3案は採り辛い。 脳死状態で産まれながら生き続けている赤ん坊なんてのもテレビで取り上げられたりしてる中、 「脳死を人の死とする」 と断言する第1案も同じ。 要は移植できればいいのであって、脳死が人の死かどうかに踏み込まないという選択肢があるなら、それに越したことは無いって思うんじゃないか。

臓器移植をやりたい医者や待っている患者はもちろんだろうが、医者一般で考えても、脳死状態の家族を持つ人にとっても、第1案がいいと俺は思う。 医者にしても、まだ生体反応がある脳死状態の肉体を死体だと言うのには抵抗があるだろう。 言われた家族も、諦めがつかないだろう。 「それでもこれは死体なんだ」 とするには、 「法律でそう決まっているから」 ってのが最も楽なんじゃないかと思うのだ。 言う側にとっても、言われる側にとっても。

そんなことを考える、今日は俺の誕生日。