2009 06 30

アニメの殿堂

国立メディア芸術総合センター(通称アニメの殿堂)が無駄遣いだと批判されている訳だが。

活字なら良くてマンガは駄目なのか? 実写なら良くてアニメは駄目なのか? 小説なんて読んでると馬鹿になるなんて言われた時代もあった訳で、今の小説が良いものなら、これからマンガやアニメだってそうなっていく可能性は十分あるんじゃないか? より早くそうするためにも、何らかの支援があっていいんじゃないか? これが批判されるなら、同じようなことを映画でやってる 東京国立近代美術館-フィルムセンター も駄目なんじゃないか? 図書館はどうなんだ?

と、いろいろ思うところはあるのだが、やり方はやっぱり拙いだろう。 作品の事後の扱いを良くすることで、その業界に対する理解や認識を改めさせる効果は、無いとは言わない。 けど、それはあまりに間接的だし、効果が出る頃には現場は死に絶えてるような気がするし。 結局、新しい利権と天下り先の確保に終わるという、いつものパターンなんじゃないかと。 そもそもそっちが目的なんじゃないかと。

ま、それはそれとして。 アニメ制作現場の悲惨さってのは、テレビ局からの発注経路でがっぽり搾取されることが大きな要因なんだよな。 マスコミが 「アニメの殿堂」 なんて言い方をずっと続けているのは、そういった批判を受けたくないために、アニメなんてろくなものじゃないというニュアンスで再認識させようとしているからなんじゃないか?