2009 07 07

白紙の短冊

仕事帰り、服を買おうと思って寄った店の入り口に、笹飾りが置いてあった。 色とりどりの短冊とペンも併せて置いてあったから、これらはきっと買い物客が書いて飾ったものなんだろう。 汚い字が多いのは、書いたのがほとんど子供だからか。

何となくそれらを眺めていて、 「この辺の願いがかないますように」 と周囲に向かってたくさん矢印が書いてあるのを見つけた。

エアコンの風でくるくる回って、 「この辺」 を360度展開するその短冊を、一瞬微笑ましく思い、しかし次の瞬間に 「あんたの願いがかなったのは、かなうように私が願ってあげたから」 と幸せの分け前を要求する姿を想像し、そんな自分にちょっとがっかりしたのだった。

俺だったら何を書くんだろう。 と、短冊を前にちょっと考えてみたのだが、わざわざここで願うようなものは無いかな。