2009 07 12

神代植物園

深大寺の後ろにある神代植物園に行ってきた。 そもそもの目的は深大寺で、植物園はついでに入ってみたのだが、入って正解だった。 薔薇が満開。 一面の薔薇の花。 気分はベルサイユ。 まあ、単にベルサイユの薔薇を思い出しただけなんだが。

赤い薔薇

ベルサイユの薔薇。 池田理代子(だっけ?)の漫画は好きじゃなかったけど、アニメ版のベルサイユの薔薇のオープニングは好きだった。 ストーリーはどうでもいい。 ただオープニングだけ。 女の人に刺のある薔薇が巻き付いているシーンがあって、それになんだか凄くドキドキしたのだ。 子供のくせに。 いや、子供だからこそ、か。

その後、と言うには時間がかなり経って、確か大学のとき。 古い映画の中で、薔薇で縛られて刺が肌に食い込んでいる映像を見た。 これはこれで 「おお!」 なんて思ったのだが、子供の頃に感じたときめきとは何かちょっと違う感じだった。 そのときも、やっぱりベルサイユの薔薇のオープニングを思い出してて、いったい何が違うんだろうとちょっと自問自答したんだよな。 薔薇がしょぼいからか? 女優が好みじゃないからか? なんて。 女優は、多岐川裕美だったような気がする。 奇麗だとは思うが、微妙だな。

薔薇で思い出すのがもう一つ。 水不足で枯れそうになった薔薇に、水の代わりに血をやったら、薔薇が美しい女に化けて血を吸いにくるって話。 これも確か少女漫画だと思うのだが、タイトルが思い出せない。 女に化けて血を吸いにくるんじゃなくて、美しい女の幻覚を見せて薔薇園に引き寄せるのだったかも。 話も曖昧だな。 まあとにかく、薔薇に血を与えたら美しい女になったという話なのだが、それだけだと似たような話がいくらでもありそうな。 何だったかな。

いろいろ曖昧ではあるのだが、水の代わりに自分の血をやるって一点が強く印象に残っていて、薔薇を見るとつい血を吸わせることを考えてしまう。 自分が吸わせるばかりじゃなくて、この赤い薔薇は本当は白で、誰かの血を吸って赤くなったのだ、とか。

基本的に献血はしない俺だが、血を吸った薔薇が若い頃の多岐川裕美に化けてやってくるなら、ちょっとぐらい吸わせてやってもいいかな。